大学院進学と就職の間で悩んでいる文系学生が多くいるかと思います。
そこで今回の記事では、そんな文系の大学院生が直面する就職活動の具体的な課題に焦点を当て、詳細にわたってご説明します。
記事の最後には、文系大学院生の強みが活かせる就職先も紹介しています!
- 「文系大学院生は就活で不利って本当?」
- 「文系大学院生が就活する際のポイントは教えて欲しい」
- 「大学院に進学することのメリット・デメリットとは?」
本記事では、上記のような疑問や悩みを解決していきます!
【筆者の実績】
・ 東大公共政策大学院、早稲田大学政治経済の合格者が作成
・ 日本トップクラスで大学院生との就活相談実績
結論としては、
文系大学院生という立場は不利になりがちだが、対策すれば全然問題なし!
以下で不利な理由を見て行きましょう。
文系大学院生が就活で不利な理由
・研究一筋でコミュニケーション力がない(という印象を持たれている)
・年齢バランスの問題
それぞれ、詳しく解説していきましょう。
不利な理由①:研究一筋でコミュニケーション力がない(という印象を持たれている)
若干偏見ですが、このような印象を持たれている部分があります。
企業の認識では、文系大学院生には「孤立して研究に没頭する傾向がある」というイメージが持たれがちです。
実際には、大学院での専攻によっては他者と積極的に関わることが求められる場合もありますが、一般的には文系大学院生のコミュニケーションスキルやチームワーク能力に疑問符が付けられがちです。
特に文系の学生が多くが、営業などクライアントとのコミュニケーションが必須とされる職種に就職することが多く、これらの能力が求められることが多いです。
そのため、コミュニケーション能力が平均以下だと捉えられると、就職活動がより困難になる可能性があります。
不利な理由②:年齢のバランスの問題
文系大学院生が就職活動で直面するもう一つの障壁は、新卒としての年齢と社会経験のバランス問題です。大学院を卒業すると、通常の新卒者よりも2~4歳年上になることが多いです。
これにより、社歴が少ないにもかかわらず年齢が上の「年上の後輩」という不均衡な関係が生まれ、特に人間関係の調和を重んじる組織では好ましくないとされがちです。
理系分野では大学院卒業生が多いためこの問題が少ないですが、文系ではより顕著に現れます。
また、面接で大学院進学の動機を深掘りされ、それが不利に働くこともありますので、この点には注意が必要です。
院進or就活で迷うあなたにアドバイス
結論から言えば、自分でやりたいと思う方向に進むのが良いです。
もちろんそんな簡単なことではないでしょう。
ただ、文系大学院生でも対策を行えば先ほど挙げたような不利な点は難なく乗り越えることができます。
逆に言えば、学部卒だからとって就活が楽々いくわけでもありません。
文系大学院生の就職先としておすすめの業界・職種
ここま(偏見もありつつ)文系大学院生の就活について見てきました。
それはシンクタンク系です!
下記は主要シンクタンクの企業一覧です。
- 野村総合研究所(NRI)
- 三菱総合研究所(MRI)
- 三菱UFJ リサーチ&コンサルティング(MURC)
- NTTデータ経営研究所
- 日本総合研究所(JRI)
- みずほリサーチ&テクノロジーズ
- 富士通総研
- 大和総研
これらのシンクタンクでは大学院で培った研究力を大いに生かすことができます。
実際、東大や早慶の経済学研究科などをはじめとした文系の大学院生の就職先としてこれらの企業がランクインしています。
大学院生が勉強や研究に打ち込んできたことは紛れもない事実ですので、その強みを活かせば評価してくれる企業も多くあります。
まとめ:文系大学院の就活事情
文系大学院生という立場はコミュニケーションの点などで偏見も持たれがちななため不利になりがちだが、対策すれば全然問題ありません。
なんなら文系大学院生の方が学部卒よりも評価されるフィールドも存在するため、しっかり対策して行きましょう!