【大学編入】大阪大学経済学部の科目別対策と難易度について

今回は京都大学と並び西の最難関といわれる大阪大学の編入試験の対策や難易度、過去問の入手方法や求められるTOEICスコアについて解説します。

<大阪大学経済学部 編入>試験日程

大阪大学経済学部の編入試験は1次試験と2次試験があります。

厳密には定まっていませんが、下記のシーズンに実施されることが多いと言えます。

・1次試験が11月の第2土曜日

・2次試験が11月の最後の土曜日

<大阪大学経済学部 編入>試験科目

1次試験:英語+専門科目( 「マクロ経済学」「ミクロ経済学」「経済史」「会計」「統計」から4題を選択 )

2次試験:面接

<大阪大学経済学部 編入>受験資格

以下のいずれに当てはまっていれば大丈夫です。

1、学士の資格を持つもの
2、4年大学や専門大学において休学期間を除いて2年以上”在学”したまたは見込みであるもの
3、短大または高専を卒業または卒業見込みのもの
4、外国で上の3つの条件を満たしたと考えられるもの

<大阪大学経済学部 編入>倍率と難易度

・難易度:難関

特に経済学も統計も難しいですが、英語は比較的簡単といえます。

・合格点:1次試験で60%ほど取れば面接に呼ばれます。一方で合格者は70%程度と想定されます。

・勉強期間:最低半年以上

足切りは存在するのか?

結論、存在しません。

<大阪大学経済学部 編入>試験対策と参考書

大阪大学の経済学部の編入試験では最も科目数が多いです。

①「マクロ経済学」の対策

大阪大学のマクロ経済学は難易度が高く、合格点が低く、科目数も多いですが、対応できる範囲内です。

まず、「らくらくマクロ経済学」から取り組んでください。この本のレベルをしっかり身につけることは、後のマクロ経済学の理解に大きな影響を与えます。用語の覚え方、基本の定理の理解、著者の考え方をつかむことが重要です。

次に、「らくらくミクロ・マクロ経済学入門 計算問題編」で計算問題の練習をしてください。

これらの基礎を身に着けたら、石川先生の「速習!マクロ経済学」小暮先生の「落ちこぼれでもわかるマクロ経済学」を試してみてください。

大阪大学の数学へのプライドが高いため、「経済学で出る数学」もしっかりやりましょう。

そして、「演習マクロ経済学」と「経済学ゼミナール上級編」で論述対策を行います。前者は正誤問題対策、後者は選択問題の選択肢の文章を覚えておくと役立ちます。

最後に、論述対策としては二神・堀先生の「マクロ経済学」斎藤先生の「マクロ経済学」を試してみてください。また、浅田先生の「マクロ経済学基礎講義」もおすすめです。

経済学の超有名な参考書である「マンキュー経済学」も活用し、最後には過去問を解いてください。過去問は大阪大学のホームページから入手できます。

②「ミクロ経済学」の対策

大阪大学のミクロ経済学は、京都大学と同程度の難易度があります。

以下の流れで対策すると良いでしょう。

入門

  • 最初に取り組むべきは、石川先生の「速習!ミクロ経済学」です。動画も併せて確認しましょう。

問題演習

  • 問題演習には「らくらく ミクロ・マクロ経済学入門 計算問題編」がおすすめです。この本は経済学の問題のパターンごとに解法を説明しており、スーパー過去問試験は「らくらく」をやっていれば必要ないと考えています。

  • 計算問題の練習を続けるため、芦屋先生の「ミクロ経済学」も取り組みましょう。この本には少し難しい計算問題とともに論述対策にもなる説明が含まれています。

ミクロ経済学演習

  • 「ミクロ経済学演習」を取り組みましょう。この本でようやく大阪大学と京都大学の編入試験の問題に対応できるようなレベルになります。実際に同じ問題や数字を変えただけの問題がこの本に収録されています。

上級演習

  • その後、「演習ミクロ経済学」と「経済学ゼミナール 上級編」の2冊を取り組みます。これらの本はボリュームがあるため、各テーマを選んで取り組むと良いです。「演習ミクロ経済学」では証券市場の部分はスキップしても良いですが、「経済学ゼミナール」ではミクロの全範囲をやっておくことが重要です。

これらのステップを追うことで、ミクロ経済学の理解を深め、大阪大学の編入試験に備えましょう。

③「経済史」の対策

1. 勉強時間の最適化

  • 時間が限られているため、集中的に1週間ほどを経済史の勉強に充てることをおすすめします。

2. 使用する参考書

  • 三和先生の「概説日本経済史」
  • 複数の先生が執筆した「西洋経済史」

3. 勉強法のポイント

  • 用語集の作成: 語句の説明問題に備えて、経済史の用語集を作成しましょう。ネット上には経済史の用語集が転がっているので、それを活用すると効果的です。
  • 問題演習:
    • 語句の説明問題: 用語集を活用して語句の説明問題に取り組みましょう。
    • 資料を読む問題: 経済史に関連する資料を読んで問題に答える練習を行います。
    • 通史についての問題: 大まかな流れや重要な出来事に関する問題にも焦点を当てましょう。
  • 一気にやり遂げる: 経済史はシンプルな暗記問題が中心です。限られた時間で一気に取り組むことで、効果的に情報を定着させます。

経済史の勉強は限られた時間内での対策が求められます。重要なのは焦点を絞って問題演習を通じて理解を深めることです。

④「統計」の対策

はじめに断っておきますが、統計学は数学が得意な人でもニガテ意識をもつ人が多いです。また大阪大学の統計学はかなり難しいです。実際に統計がほぼ0点で受かる人もいます。

下記の1〜4の流れに沿ってやりましょう。

1. 初級の準備

最初に高校生レベルの統計学がわかっているか確認しましょう。不安な方は数学Ⅰ・Aの復習から始めましょう。

  • 大学受験の定番「白チャート 数学Ⅰ・A」と「黄チャート 数学Ⅰ・A」を使用します。センター試験を突破できるレベルなら大丈夫です。

全部をやる必要はなく、数学Ⅰの「データの分析」と数学Aの「確率と場合の数」です。これがわかっていないと学部レベルの「統計学」の勉強に入った時に必ずつまづきます。しっかりと学びましょう。

2. 教科書と問題集

次にやるのが石村先生の「やさしく学べる統計学」です。石村先生は統計学以外にも線形代数や常微分方程式などいろいろな分野の本を出版なさっていますが、どの本も非常に評判がよいです。

  • マセマの「統計学キャンパスゼミ」2冊を取り組みましょう。

3. 応用と実践

以前はここまでやれば、それこそ満点近くとれたんですけど今だと点数が思うように取れないです。なので追加で勉強していく必要があります。

  • 大屋先生の「コア・テキスト 統計学」を使って深層の理解を深めます。

4. 過去問演習

統計学は経済系の編入試験ではここだけであり、また難易度も結構高いのでそれらを考慮するとマセマまでやって他で点数を取るという戦略でもいいかもしれません。本当にここ数年の難易度が上がりまくっているので。

  • 過去問を解きながら実践的な経験を積みましょう。

5. ファイナンス対策

加えて、大阪大学ではファイナンスが出題されます。そのため、ファイナンスの勉強をしておくことを勧めます。

  • 「ファイナンス理論入門」を使用し、ファイナンスの理論に備えましょう。演習問題があるので、それを解けるようにするだけでも十分対策になります。

総じて、各段階で理解を深め、問題演習を重ねることが統計学とファイナンスの対策に効果的です。

<大阪大学経済学部 編入>面接対策

大阪大学経済学部の編入試験では筆記試験が終わった後に面接が課せられます。
今回はその面接対策について書いていこうと思います。

まず最初に買ってほしい本は「大学編入・大学院これで決まり!志望理由書・面接対策」です。

この本にそって志望理由書を書いていってください。あまり商品を変に持ち上げたくはないのですが、この本だけは絶対に独学勢は買いましょう。そしてこの本のエッセンスを徹底的に吸収しましょう。
そしてその志望理由書をコピーして試験日まで持っておいてください。

面接はこの志望理由書の中から面接官が気になったことについて聞いていくからです。なのでこの志望理由書をしっかりと読んでどのような質問がされそうかを考えておきましょう。

ちなみに2次は15人前後の人がやってきて10人が合格します。

滑り止めは?

神戸大学の経済学部などは併願受験先としてあげられます!

過去問演習

大阪大学経済学部の編入の過去問は下記です。

第二次大戦後の占領軍による「戦後改革」のうち、「経済民主化」が日本経済に与えた影響(変化)について説明しなさい(2019)

解答例は

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